令和5年、西暦2023年、……年、終わる、

振り返っていきます。 末法!MAPPOU! その他、今年発したフレーズ さいごに 末法!MAPPOU! いや凄い。去年も凄かったけど今年も人心の荒廃が加速度的に進行している。もはや末法(MAPPOU)としか言いようがなく、ここまでくると、もうみんな頭がおかしくな…

パケット・パレット(文藝賞短篇部門落選作)+予告(?)

開催迫る11/11の文フリ東京に刷って持っていこうかと思ったがフリペにするには長すぎるため、ここで公開する。文フリにはこの小説の前後に考えたことをまとめたものを持っていきたい。間に合えば…… パケット・パレット 吐き切った。と、思った。一ミリ秒のs…

「話半分に聞く」!?

数々のことわざ言い回しの中でも「話半分に聞く」の字面の気持ち悪さは頭一つ抜けており、まず「話/半分に聞く」なのか「話半分/に聞く」なのかが気になるしスラッシュしたとて何だその「に」は!そこ「に」か!?という気持ちに整理は付けられない。日本語…

「8分休符にスタッカートを付けろや!」

『運命』の冒頭を「タタタターン」などという、明らかに「タタタ/ターン」と3音節単位で分割する想定から来るであろう表記を平然と用いる風潮に対して往時バチギレており(ちょっぴり嘘、なぜなら今でもほんの少しムカついているから)、「タタタターン」じ…

どうして狼少年だけが狼少年なのか

というタイトルにしてブログを書き始める前にふと「狼少年」って本当に「狼少年」だったっけ?との疑問が湧き全幅の信頼を持ってWikipediaを開くと原題は「嘘をつく子供」だという。終わり。 ではなく冷静に考えると俺は手元に角川文庫から出ていた『キリシ…

大便師 大海軽暗

「きみもクリエイター(クソみたいな語彙)になれる!クリエイター(クソみたいな語彙)になろう!」式に資本から発せられるメッセージは、同志同士の競争過程へと人間を駆り立て、果てしない消耗の中から浮いてくるアガリをはねることを目標に放たれている…

TARの足と才能について

映画『TAR/ター』を観て、まだ映画館でやっていてよかったと思った。 gaga.ne.jp エンドロールから始まるところで男性の声がして、「自然な感じで歌ってごらん」的なことを言っていた気がする(何しろ3時間近くあり、最初の方のセリフや声の質感までは覚え…

2022年おわる〜

今年は体感2年あったけど全然足りてねえ と思った。やりたかったけど出来なかったことが結構ある。映画館にもほとんど行けなかったしよく考えたらアマプラほとんど使わなかった。「観る」がほとんど欠落していたので説得力もなにもどうしようもないけど今年…

「戸締まり」について

一九三六年にSSの幹部たちを前に行った演説で、ヒムラーは「我々は皆かつてどこかで既に出会ったことがあり、同様にして来世においても再会するであろう」と述べている。 横山茂雄『増補 聖別された肉体: オカルト人種論とナチズム』p207、創元社、2020年) …

俺(たち)には「アンパンマンのマーチ」がある

という結論になったので、以下説明していく。 俺はアンパンマンについて人並みにしか知らないので、ストーリーや設定に絡めて何かを言ったりするのは無理だし他にいくらでも適任がいるだろう。なので俺は遠い未来(そう、1万年後くらい)の人間が初めて「ア…

本麒麟の註

最近気に入っている註があって、まあタイトル通りではあるのだがとりあえず次の画像を見て頂きたい。 (『本麒麟』350ml 6缶パック、2022/1/28、撮影は引用者) 「うまさ、極める。」と影付き文字で大きく出ているが惹句なのでそれは別にいい。そんなことを…

第4回阿波しらさぎ文学賞落選作と雑記

特に使い回す可能性もないが他に出すところもないし、かといって仕舞ったままにしておくには個人的に惜しいという温度感のあったタイトル通りの応募作品について、全文を掲載した後、雑記が載ります。 『遊弋』伊東黒雲(15枚) 雑記 『遊弋』伊東黒雲(15枚…

『サイダーのように言葉が湧き上がる』メモ 書くこと・話すこと・伝えることの場所

なぜチェリーは予定日の一カ月も前から引っ越しの準備を始めるのか。 それはチェリーにとってこの街がうるさいからだ。 何がメディアにそうさせるか 『サイダーのように言葉が湧き上がる』の中では複数のメディアが絡み合っている。メディアはコミュニケーシ…

「舞台少女」はカーテンコールに応えうるか?あるいは奇妙な歌劇

前口上 例えばこのような物語がある。勝者総取りのゼロサムゲームを企画し、弁舌巧みに登場人物たちを参加させるゲームマスターが存在する。主人公もしくはその対となる人物はルールブレイカー、少なくともルールの穴を追い求める者として設定される。 また…

ホー・ツーニェン『ヴォイス・オブ・ヴォイド』の感想

だらだらと長いよ。 内容はタイトルの通りとなります こんばんは。お久しぶりです。 先日、シンガポール出身のアーティスト、ホー・ツーニェンの展示?『ヴォイス・オブ・ヴォイド』を山口情報芸術センター(YCAM)に観に行って、ここにはその感想が書かれてい…

虚踊の事

虚踊は、ある種の人間 普段はのんびりしているがハンドルを握る段になるとからだが強張ってしまう類の が、例えば林檎を剥いている最中に、三角コーナーにおいて発生する現象、とされる(怪異、というには足りない。取り違えられた証拠がここには欠けている…